タイプ別の小学校受験の特徴を複数に分けて説明しています。
男子校だと暁星や立教小学校、女子校だと雙葉、聖心、白百合、立教女子学院小学校などの男子校・女子校タイプの小学校を取り上げます。
このタイプの小学校は誤解をおそれずに言うならば少し宗教教育タイプに似ているのかなという印象です。家庭の方針等色々な価値観がある中で、子供に男性として、女性としてどの様に育って欲しいのか?の指針がある、または性別に合わせた教育に魅力を感じている家庭にはこのタイプの小学校はオススメになるかもしれません。
それでは男子校、女子校タイプの小学校のメリットやデメリットをまとめていきます。
今回でこのシリーズは一旦最終回です。
目次
男子校・女子校タイプのメリット
①性別に応じた教育
それぞれ性別に応じた環境で学べる環境があるのは男子校・女子校のメリットですよね。
例えば男子なら
- 細かいことは気にしない
- ゴールに向かって最短で
- ゲーム性や競争が好き
一方で女子であれば
- 細かなことに気がつく
- プロセスを重視しコツコツと
- 安定した環境が好き
といった傾向があります。
それぞれの性別の傾向に応じた教育環境があれば(当然学校側は理解した上で授業を行なっている前提です)、勉強であれ、運動であれ、より効果的・効率的に進められることは魅力的ですよね。
②学友や別学ならではの特徴
男子校・女子校は小学校6年やその後も内部進学する学校が非常に多く長い間、交友関係が保たれます。
一生付き合える友達が子供の頃からできるのはとても魅力的ですよね。
子供時代から青春時代・・・大人になっても関係が続くのは羨ましいなって個人的にも思います。
また、別学の特徴として当たり前ですが異性がいないので、女子もリーダシップをとる役割や力仕事もこなさなす機会もあるし、男子もより突き抜けた行事(過酷なマラソンや遠泳など)を行える事があります。
この点も別学のメリットですよね。
③異性問題が起きない
男子も女子も異性問題が起きないというのも一つのメリットと考えても良いかもしれません。
異性の事を気にしてしまって勉学や部活が疎かになるという事も基本的にはないので、とことん集中できましし、恋愛沙汰でトラブルを起こしてしまったりイジメに発展するといった事もありません。
男子校・女子校タイプのデメリット
①異性との接点不足
仮に小学校から高校まで別学で通うとすると、実に12年も身近に異性がいない生活になってしまいます。異性への接し方がわからないまま、青春時代を過ごし大人になってしまう事が考えられます。
異性の考え方、感じ方も異なるので、例えば男子が女子にズケズケと男友達と同じ様な接し方をすると、デリカシーが無いと思われたり、女子が男子に回りくどい表現の機微を求めても男子はわからなかったりする場合もあるでしょう。
後々恋愛や異性とのコミュニケーションで困ったことになってしまう可能性も考慮に入れておく必要がありますね。
②男子校特有の問題
一般的には男子は女子より精神的には幼いので、同じ様な環境のまま進学していくと、少し子供っぽいまま大人になってしまう事が考えられます。
先述した異性への接点不足も相まって伸び伸び育つ一方で、他の環境で女子や他のコミュニティーとの接点を持っておくのもいいかもしれれません。
③女子校特有の問題
女子は女子の世界・・グループやカースト構造がより顕著である事が多いのでイジメやスクールカーストの影響が大きくなる事が考えられます。
どんな子であれ、別に自分の世界観やコミュニティーの中で悠々自適に過ごす事も可能ですが、長い学校生活になるのでこの様なリスクは考慮しつつ、学校選びを考えてもいいかもしれません。
まとめ
以上まとめると、
メリットとしては😆
- 性別に応じた教育
- 学友や別学ならではの特徴
- 異性問題が起きない
デメリットとしては😢
- 異性との接点不足
- 男子校特有の問題
- 女子校特有の問題
ということになります。
親としては、素敵な男性・女性に育って欲しいし、勉学や運動にも打ち込んで欲しいですよね。
デメリットも挙げさせていただきましたが、それをどう克服し、メリットを享受するか?という事を加味して男子校・女子校タイプの小学校の受験を考えられてはいかがでしょうか?