タイプ別の小学校受験の特徴を複数に分けて説明しています。
今回はキリスト教だと、暁星や雙葉、聖心、白百合、大学附属の立教や青山学院小学校等、仏教だと、宝仙学園や淑徳小学校などの宗教教育を行うタイプの小学校を取り上げます。
宗教については全くふれてこなかった家庭や(我が家もこのタイプ)、深く宗教にふれてきた家庭、家庭の方針等色々な価値観がある中で、子供の人格形成に重要な影響をもたらすものであることは間違い無いかと思います。子供にどの様に育って欲しいかの指針がある家庭にはこのタイプの小学校はその想いへの近道になるかもしれません。
それでは宗教教育を行う小学校のメリットやデメリットをまとめていきます。
目次
宗教教育タイプのメリット
①人格形成
小学校という人格形成を育んでいく多感な時期に、どの様な環境や考えにふれて育つかということは、今後の人生にも大きな影響を与えると思います。
その中で、宗教教育というのは特に大きな影響を与え、この様な人間に育って欲しい等の方針があるのであれば宗教教育を行う小学校を選ぶ大きなメリットになるのですよね。
一概に宗教といってもキリスト教(カトリック)、キリスト教(プロテスタント)、仏教というのが小学校受験におけるオーソドックスな分類かと思います。
以下それぞれの特徴をまとめていますので、ご家庭の方針と比較して合いそうか考えてみてはいかがでしょうか。
・キリスト教(カトリック)の特徴
カトリックは、伝統を重視し、自分を律することを信条としています。勉強に関しても、自分を律し、鍛える場として考えられています。そのためカトリック系の学校は、勉強に対し熱心で、生活や礼儀作法などに厳格な雰囲気の学校が多いですね。
暁星や雙葉、聖心、白百合小学校がここの分類にあたります。
・キリスト教(プロテスタント)の特徴
プロテスタントは、カトリック教会への反対運動により分離した教派です。個性と自主性を育むことを信条とし、考え方も千差万別な点が特徴です。その流れからか、プロテスタント系の学校は自由で明るい雰囲気の学校が多いです。
立教や青山学院がここの分類にあたります。
・仏教の特徴
仏教系の学校は、仏教の流れを汲む学校らしく、学校の近くに寺院があることは多いですね。こうした環境を生かし、学校行事のなかに礼拝や法話を聴く機会を設けるなど、豊かでおだやかな心を育んでいます。禅宗(臨済宗・曹洞宗など)の流れを汲む学校では、座禅を体験できる機会もあります。
宝仙学園や淑徳小学校がここの分類にあたります。
②道徳心の醸成
宗教や宗派によって当然考え方は異なる部分はあると思いますが、概ね人として、どうすべきか?やどう考えるか?といった軸ができるのも一つメリットですよね。
両親から無償の愛情を貰えるのは当然の上で、神様や仏様など見えないものからの愛情を貰える→自分は愛されている→自分は自分でいいんだ→自己肯定感の形成→自分の事を認めることは他人を認める→相手の立場を考えられる・・・こんなサイクルすごく良いですよね!
宗教教育は「他人、考え方、環境、地域、歴史、今でいうLGBT等・・・」が異なる場合でも相手の立場を受け入れ、これからの多様な価値観で構成されている社会で力強く、柔軟に生きていく道徳心を育む一助になるかもしれません。
宗教教育タイプのデメリット
価値観の相違
良かれと思って選んだ宗教教育タイプの小学校だとしても明らかにその価値観が子供や家庭の考えと合わなかった場合逆にデメリットになってしまいす。
規則や規律より自由を重んじたい、逆もまた然り・・・宗教観や校風が明らかに異なると少々辛い学校生活になってしまうかもしれません。
しかもそれが人格形成をする小学校時代だとなおさらです。
まとめ
以上まとめると、
メリットとしては😆
- 人格形成
- 道徳心の醸成
デメリットとしては😢
- 価値観の相違
ということになります。
親としては勉強や運動もさることながら、人として芯の通った人間になって欲しいなと思うし、今まではあまりこのタイプの小学校受験は考えてなかったのですが、記事を書く上で色々調べるにあたり、沢山の魅力に気づかされました。
デメリットも挙げさせていただきましたが、それをどう克服し、メリットを享受するか?という事を加味して宗教教育タイプの小学校の受験を考えられてはいかがでしょうか?